あらすじ
没落伯爵家に生まれ両親に捨てられたエステルは、18歳まで下働きとして花街で過ごした。
その後、再興を果たした兄に引き取られて貴族の世界に戻り、とある伯爵令息と婚約するが、『花街育ちの女など、誰が本気で相手にするか』と公衆の面前で酷い言葉で罵られ、婚約破棄を言い渡されてしまう。
ところが、その直後に国内随一の大貴族であるクライド・グレシャム公爵に求婚される。
あれよあれよという間に、エステルは公爵夫人になってしまった。
それなのに、夫が彼女の寝室に訪れたのは最初の晩だけだった。
「このままだと離婚か……。それはちょっと困るわね」
お金がないなか、精いっぱいの支度を整えて送り出してくれた兄に迷惑をかけてしまうし、何より自分の幸せを心から願ってくれた兄を悲しませてしまうから。
とはいえ、どうすればいいのか……?
『世の中、金が全てだよ!金さえあれば、愛だって思うがまま!』
悩む彼女の脳裏に思い浮かんだのは、育ててくれたお姐さんたちの教えだった。
「そうか、私が旦那様の愛をお金で買えばいいんだわ!」
花街仕込みの美容テクニックと魔法を駆使して、夫を買うための……お金を稼ぐ──!?