あらすじ
夕方、その男子中学生は橋の上からぼんやりと川を眺めていた。澄んだ色をしており、川底に大きな石が見える。
橋の上からは距離があるが、見つめていると引き込まれそうになる。彼は手で顔を覆い、ため息をついた。
そこに、近づく影があった。
「はあ……」
「やあ、こんにちは」
「えっ……こんにちは」
振り返ると、中年の男が立っていた。だらしのない体型と適当な服装で、妙に親しげな笑みを浮かべている。だが、その顔に見覚えはない。どことなく怪しい雰囲気をまとっている。そういえば、不審者情報で似たような特徴を見た気がする。
男はそんな彼の警戒心に気づいたのか、笑顔を崩さず言った。