あらすじ

「なんかもうどうにもならんな。死ぬか」 「そうしよっか」 特にやることも無い昼下がり。クソ暑い六畳一間のアパートで俺たちの死に方探しが始まった。 「やっぱ練炭? その辺で売ってるし」 「密室作るのどうするよ。車はねえし、この部屋隙間だらけだぞ」 「確かにねえ。なら硫化水素もダメか」 華はメモ張に書いた「練炭」と「硫化水素」の文字の上に大きく×印をつけた。そしてボールペンをカチカチ鳴らし続ける。 「『れき死』はどう? 電車か新幹線か。結構現実的な案だと思うけど」 「アリっちゃアリだが……せーので飛び込むのか? なんか陸上競技みてえだな」 「言われて見ればダサいか。そんなら△で」 華は続けて「轢死」と書くかと思いきや、ペンを構えたまま固まってしまった。 「どうした?」 「いや、うーん……」 「なんだよ」 「れき死の『れき』ってどう書くんだっけ」 「ひらがなでいいだろ……」 どうしようもない僕らの六畳間作戦会議。

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小説を読もう2021/03/18
  • 現在の作品無敵な僕らはサイコーの死に方を探すのだ。