あらすじ
第3王女フロリアは、婚約者であるアルフレッド・ランバルト公爵令息から突然の婚約破棄を告げられる。その理由は“真実の愛を見つけた”というもので、相手は平民の娘リサだった。
「それがあなたの望みなら、受け入れます」と、毅然とした態度で婚約破棄を受け入れるフロリア。しかし、内心では「これでランバルト家はおしまいね」と冷笑する。貴族社会の掟を無視した愚かな選択が招く運命を、彼女はすでに見通していたのだ。
やがてランバルト家は急速に没落し、アルフレッドもリサも貧困の中で苦悩することになる。だが、フロリアは彼らを嘲るだけでは終わらない。王女としての責務を果たしつつ、自らの幸せを掴むため、未来を切り拓いていく。
そんな彼女の前に現れるのは、隣国からの使節である侯爵令息リシャール。真摯で誠実な彼との出会いが、フロリアの人生を大きく変えていく。
「私は、誰かの意志に振り回されるだけの王女では終わらない。自分の足で立ち、自分が選んだ道を進む――その隣に、あなたがいるのなら」