あらすじ

宇宙船内でサトウキビを育てている男の日常。 親父が月面基地に就職してから30年。宇宙は砂糖を欲していた。 退職金で買った宇宙船を引き継いで、今年で三年になるだろうか。それほど大きくはないが、犬と自分だけなら十分な広さがある。親父はすでに星になり、AIでしか会えない。 「これからの宇宙は甘味が少なくなる。必要な物資ばかりしか摂らない宇宙時代だが、やっぱり人間は糖分を欲するようにできてるんだ。だから、お前も何か甘い果物でも育てた方がいい」 生前の親父はそう言っていたが、宇宙の果物市場は活況に次ぐ活況で、値崩れを起こす品種も出てきている。考えることは皆同じだ。

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小説を読もう2025/02/03
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