あらすじ
普通の18歳の青年、霧島 春渡(きりしまはると)は妹の月乃、弟の竜之介と母親と4人で過ごしていた。
高校の卒業式の後、家で過ごしていると母親はいきなり倒れた。
母親の顔色は悪くて目が虚だ。
そして、いきなりリビングの扉が開いた。
従兄弟の鳴海恭助(なるみ きょうすけ)
と浪川倫也(なみかわ ともや)が
リビングに入ってきて、春渡と竜之介と
月乃はNocturne Legion ノクターン・レギオンに連れて行かれる事になった。
母親の静香は救護センターで救護される運びになった。
Nocturne Legion ノクターン・レギオン
では西園寺隆司(さいおんじりゅうじ)が
自室でお茶で一服をしていた。
神楽流一(かぐらりゅういち)が大師様(だいしさま)の自室に入ってきて
※大師様は西園寺隆司の事
プトリ「Putrificator(プトリフィカトル)」に感染している人をどうして保護する事になったのか問い出してきた。
大師様もとい西園寺隆司は一言
「彼女には3人の子供がいる。いわゆるシングルマザーというものだ。見捨てるなんて…そんなことはできない。母親と子供を引き離すなんて、鬼の所業だ。」
神楽流一は、大師様の言葉にしばし沈黙した。彼の表情には一瞬、複雑な思いが浮かぶ。その瞳の奥で、何かが渦巻いているのがわかる。
「それは…」流一が口を開く。「優しさか、過信か。大師様の考えが、どれほど彼女にとっての救いになるのか、私には分からない。」
西園寺隆司—大師様は、流一の言葉に淡々と応じる。「それは、時間が教えてくれるさ。」彼は茶をひと口すすり、静かに続けた。「だが、少なくとも今は、彼女と子供たちを守るために動くのが私の役目だ。『プトリフィカトル』の拡大を防ぐためにもな。」
流一は深いため息をつきながらも、決して反論することなく、大師様を見つめた。「ですが、ノクターン・レギオンがどんな存在であろうとも、私たちの行動が果たして正しいのかどうか、常に疑問が残ります。」
「それは、君にしか答えられないことだろう。だが一つだけ、言わせてもらおう。」大師様の目が真剣に輝く。「私が信じるのは、選んだ道を貫き通す力だ。彼女がどんな状況にあろうと、守り抜く。それが私の使命だ。」
流一はしばらく黙っていた後、重い足取りで部屋を後にした。その背中に、大師様の言葉がずしりと響く。