あらすじ
生きる意味がわからない。働くこともできず、引きこもるだけの生活。
そんな俺の平凡で最低な日常は、ある日、"赤い目"を持つことで一変した。
目が霞み、痛みが走った後、俺の視界は異様な赤へと染まった。
だが、それは単なる幻覚ではなかった。
病院へと駆け走る俺の前に現れたのは"ハリネズミのような異形の男"。
彼の暴走によって院内は地獄と化し、人々の身体に無数の針が突き刺さる。
――そして、俺も死ぬはずだった。
しかし、その瞬間、"赤い目"が発動した。
俺に向けられた殺意は、そのまま相手自身に跳ね返り、針男は苦しみ悶えた。
その間に俺は逃げ出した。
だが、すべてが終わったわけではない。
俺がいたことは病院の防犯カメラに映っているはず。
――そう思った矢先、警察が動き出した。
「今日、とある病院で大量殺人が起きてね」
街で声をかけてきた刑事は、まさに"俺を追う者"だった。
俺はただ生き延びたかっただけなのに、気づけば"殺人事件の容疑者"として追われる立場になっていた。
"赤い目"があれば、俺は絶対に死なない。
だが、それは"殺されない"というだけの話で、"平穏に生きられる"わけではない。
この力を持ったまま、この世界をどう生きればいい?
俺は何を選び、何を守る?
逃げ続けるのか、それとも――