あらすじ

妊娠期間と同じだけの時間があれば、野ざらしにされた死体は風化し、完全に姿を消すらしい。  恋心が消えるために必要な時間も同じなのではないか。  二〇〇一年。中学の卒業式の日、十月十日かけて育んだ恋心を川島疾風は放出した。  淡い気持ちが完全に姿を消す前に、彼女は骨になる。  恋心が消える前に最後まで残る骨みたいなものの正体は、どうすれば理解できるのだろう。  狂気に満ちた夢に関することならば、仲間にも恵まれてすぐに言語化できるのに。 「諦めて野ざらしになった夢が、風化して完全に消えるまでには、努力して足掻いた時間は最低でもかかると思うから――そう考えると、自分に言い聞かせるように、納得させて誤魔化し続ける時間に苦しむなんて、まるで呪いだな」

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カクヨム
カクヨム2025/01/26
  • 現在の作品夢や愛にも骨はある