あらすじ
高校二年生の春、新村 初(にいむら はじめ)のクラスに転校生がやってくる。
転校生の名前は 姫野 咲(ひめの さき)。
その名前に初は驚く。
中学生の時に大喧嘩をしたきり疎遠になっていた幼馴染と同姓同名だったからだ。
それだけではない。その見た目も幼馴染そのものだった。
しかし、どうも様子がおかしい。
まるで初のことを知らないような素振りを見せていた。
喧嘩したことを根に持っているのかと思ったが、どうやら違うらしい。
理由はわからないが、彼女の初に関する記憶が全て消えていたのだ。
いつもぶつかり合っていたことも、お互いが初恋相手だったことも何もかも。
そのことを知り、自分の正体を明かそうとするが思いとどまる初。
これはもしかしたらやり直すチャンスかもしれない……。
そう思ったのだ。
幼馴染だからこそいつも素直になれず、何も伝えられなかった過去の自分。
そんな自分を変え、咲との初恋をやり直すチャンスなのだと、そう思った。
そして初は自分の正体を明かさず、
ただのクラスメイトとして咲との距離を縮めていくことを決意したのだった。