あらすじ
夏休みのとあるだる暑い日。
田舎町の片隅にある古びたアパートの一室で、一人暮らしの女子高生、さつきは親友の楓と一緒にだらだらとアニメを見ていた。エアコンの効いた部屋の中、二人はゴロゴロとゆったりと横になりながら、アニメの感想を言い合っている。そんな中、時折チラチラとスマホに目をやっては、ネット上の親友、涼介からの連絡を待っているのだった。
「ねえさつき、涼介くん、今日も来ないと思う?」と楓がのり塩味のポテチを頬張りながら、ダレた調子で尋ねる。
「そりゃあ、まあ、来ないんじゃない? もう一週間も音沙汰ないんだしさ」とさつきはスマホを眺めながら、投げやりに答える。
涼介とは、二人が共通の趣味であるアニメや漫画、ゲームを通じて知り合ったネット上の親友だ。リアルで会ったことはないものの、日々のチャットを通して、いつしか特別な存在になっていた。オタクの二人にとって、涼介は理解者であり、ちょっとだけイケメンで、ある意味で憧れの存在でもあったのだ。
「さつき」
「ん?」
「パンツ見えてる」
「うん」
「うんじゃなくて」
「何よ、もっと見たいの?」
「ぶっ飛ばすよ?」
さすが男子がいない空間。二人はやりたい放題である。