あらすじ

人型アンドロイドにも飽きてしまった。 博士は目の前に寝転んでいるふわふわした毛並みの猫アンドロイドに手を伸ばすと、その毛皮に指を沈めた。不思議なことに暖かい。温度センサーがついているらしく、本物の猫と変わりはない。違うのはこの猫に必要なのは時々陽に当てることだ。陽を浴びることで充電が半永久的に可能らしい。猫の首元に指を触れさせるとゴロゴロと鳴く。今では家庭の殆どがこの猫らしい。生きている猫は殆ど皆無、いや絶命危惧種となってしまったようだ。 人間も同じようなものだが。博士は猫の首元にある隙間に手を入れて、かちりとボタンを押すとケーブルを差し込んだ。猫アンドロイドには色んなものがダウンロードできる。音楽を入れれば猫は歌うし、本を読み込めば話してくれる。博士は端末からあるデータを読み込むとそれを猫にダウンロードした。キュウウンと猫の瞳が細長くなり数秒して丸い瞳に戻った。

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カクヨム
カクヨム2024/12/25
  • 現在の作品トラバスタ博士と猫