あらすじ
原典——それはこの世の理が書かれた古書であり、書かれた通りにこの世を動かす、唯一無二の存在(ルール)である。
それには、世界の崩壊が百年に一度起こる神々の黄昏(ラグナロク)が書かれていた。
神々の黄昏とは、文明や文化など全てを百年前に戻す。命ある者の記憶は消され、新たな魂となって、種族や地位は関係なく、ランダムに配置するシステムである。
それは百年毎に繰り返された。
神々の黄昏の意味を知った最高神オージンは、今の地位を守るべく、研究と実験を行う。
さらに、ある目的の為、オージンは非道な実験を続けた。
現在と必然を司る女神、ヴェルザンディが生まれた際、彼女は意図なくオージンの思考を読み取ってしまう。
オージンが原典を書き換えて、次の神々の黄昏後に神々の楽園(グラズヘイム)を作り、一部の神々以外を永遠に滅ぼそうとしていた。
もしオージンの計画通りに進めば、ヴェルザンディが人間として生きていた頃、大好きだった漫画やゲーム、アニメなど、人間族の作った創作物や文化が一生消されてしまう。
女神になってからもオタクを続けるヴェルザンディは、最も愛しているゲーム『羅生異端録・椿』の発売を迎える為、オージンの計画を阻止し、原典を書き換えようと動き出す。
しかし、原典を書き換えるには条件が存在する。そのうちの一つに、インクとなる〝特別な血〟があった。
ある日、ヴェルザンディは運命を狂わされた人間族の男を助ける——そのチカゲ・リンデルが、その血の所持者だったのだ。
ヴェルザンディによって命を救われたチカゲは、彼女が勧めたゲームを通して生きることに前向きになる。
好きなキャラクターに似ているチカゲを好きだと言うヴェルザンディをあしらいながら、彼女と共に原典を書き換える為に必要な物を集めていく。