あらすじ
陰と陽を逆転させた"ワケあり皇太子"と後宮に潜む"毒舌な秘密の妃"の歪なバディが、
宮中で連続する神怪絡みの謎を解く、中華幻想の"怪異"事件簿!
羲(ギ)の国では、皇帝のみが神であるという思想のもと、怪異や死鬼、異能は徹底的に排除された。
「怪力乱神を語らず」それが宮廷における禁である。
時は経ち、第五代皇帝が倒れ、十三歳になったばかりの幼き皇子 夭(ヨウ)が皇太子となる。
夭には出生を隠された双子の妹である胤(イン)を巡って、誰にも語れぬ秘密があった。
夭は視察に赴いた羲の都で"死者の行進"という怪異に遭遇する。
不可解な事件があれば後宮の深淵にいる《カタラズの妃》を訪ねよと皇帝から命じられていた夭が、解決の糸口を捜して訪ねると、奇妙な妃は妖しく微笑む。
「さあ、今宵は妾に何を語らせたいのか、訊こうじゃないか」
参考文献:
岡本綺堂『中国怪奇小説集』
駒田信二『中国怪奇物語』
伊藤清司『中国の神獣・悪鬼たち: 山海経の世界』
佐々木聡『復元 白沢図: 古代中国の妖怪と辟邪文化』
篠田 耕一『幻想世界の住人たち 3 』