あらすじ

令和時代から異世界召喚された上条蓮也と雨宮凛子。いきなり大魔導師と聖女に認定される。そして異世界《ファンダリア》出身の勇者や聖騎士と、魔王討伐のパーティーを組まされてしまった。  勇者パーティーは1年間の旅の末、魔界で魔王軍の待ち伏せにあう。しかも魔王じきじきのお出ましだ。魔王は魔王城で待ってるんじゃないの? そう思ってた勇者、混乱した末に聖騎士と二人だけで突撃してしまう。  置いていかれた大魔導師/聖女/大賢者の三人。しかたなく魔王軍と戦い始める。突撃した勇者と聖騎士、かなり善戦した。しかし魔王を倒すには勇者のスキルが必須。そのスキルを発動するには、パーティー全員からすべての魔力を集めなければならない。  全員集合できず決め手に欠く勇者。それを見た魔王、チャンスとばかりに魔王最強の秘技『滅破時空断』を使い、勇者と聖騎士を異次元空間へと吹き飛ばしてしまった。  勇者がいないと魔王は倒せない。魔王討伐は失敗してしまった! 残された大魔導師/大賢者/聖女の三人。このままでは世界は破滅だ。  万事窮すと考えた大賢者、大魔導師の上条蓮也に命令した。大魔導師へ大賢者と聖女の魔力をすべて集め、大魔導師の究極魔法『聖覇時空断』を発動させよ、と。 『聖覇時空断』は、勇者以外がゆいいつ魔王を放逐できる最終奥義。しかし代償は大きい。魔王を異次元世界へ放逐すると同時に、自分たちもどこかに飛ばされてしまう自滅技なのだ。  上条は破れかぶれで究極魔法を行使する。残る二人は魔力が枯渇して防御すらできず、哀れ時空転移に巻きこまれてしまった……。  三人が気づくと、どこか見たような場所。到着した世界には、ファンダリアと比較すると20パーセント程度の魔素が存在していた。なので魔法やスキルが使える! 魔力が残っていた上条、状況を知るため、躊躇《ちゅうちょ》なく空間探査魔法を使った。  魔法行使の結果、わかったこと。ここは地球。ただし1988年の東京・東新宿、有名デパートの裏路地と判明した。『昭和時代に過去転移』してしまったと絶望する上条と雨宮。  そんな二人の尻をたたいて、なんとしても異世界へ戻るつもりの大賢者カイラス。幸いにも魔素が存在しているため、自分たちは今もってチートな存在であることに気づく。  三人は人目を忍びつつ、なんとか異世界へ戻る方法を模索した。だが、そんな彼らの前に異世界の魔物が出現しはじめる。  状況を解析した大賢者。魔物の出現は、上条が時空大魔法を使ったせいと断定。あまりにも乱暴な魔法の発動が、時空に裂孔を生じさせたらしい。  現時点では、亀裂を閉ざす方法はわからない。かといって、魔界から次々と魔物がやってくる事実は無視できない。  そこで……ともかく魔物を退治しつつ、いったん異世界へもどる事にした。裂孔を塞ぐ手段は、異世界に戻って考える。  しかし、まず先立つものは資金! 次は衣食住の確保。そして会社設立……あれやこれやで、一年間があっという間に過ぎた。  一年後の1989年。上条はよろず探偵業。雨宮はイラストレーター兼『薄い本』の製作者。そして大賢者カイラスはゲーム系プログラマに。  しかし本業は魔物退治。これなら専門分野と意気込んだ三人だったが、地球では重大な制約があった。  強敵を相手にするには、どうしても異世界なみのパワーが必要になる。魔素の少ない地球で強大な力を得るには、特殊スキル『変身』を使わねばならないのだ。  変身は莫大なパワーを獲得できる。しかし地球では、『いつも同じ姿にしか変身できない』という、ゆゆしき制限があった。その『同じ姿』が大問題。三人の変身後の姿は、のきなみ超恥ずかしい《《コスプレ仕様》》だったのだ。  かくして……リアルな昭和の東京で、異色のスローファンタージーが始まる!  日頃は表家業で目だたず、ときどき変身して裏家業の魔物退治、そして徐々にマジ展開になっていく世界救済の物語。  でも昭和って令和とくらべると、死ぬほど不便なんだよねー。

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カクヨム
カクヨム2025/01/21
  • 現在の作品マスク仮面は帰りたい。