あらすじ
才能――それは、生まれた時に配られる”トランプの手札”のようなもの。
どんなカードを持っているかで、戦い方も、人生も、大きく変わる。
だが、その手札を選ぶことはできない。
それが、この世界の現実だ。
S級冒険者──ルクス・セルロスフォカロ。
「あらゆる魔法を扱える」天才魔法使いにして、白髪に赤い目という異質な姿から“白い悪魔”と忌み嫌われた少女。
しかし、彼女には過去の記憶がない。
物心ついたときには、すでに孤独だった。
ゴミを漁り、飢えを凌ぎ、生きることだけが全てだった──そんな日々。
けれど、ある日。
彼女は“名を持つ”ことになった。
──ルクス・セルロスフォカロ。
『光を、魔法の流れに乗せる者』
その瞬間から、彼女の運命の歯車は動き出した。
”あらゆる魔法を扱える才能”が開花し、幾多の戦いを経て、やがてS級冒険者へと上り詰める。
しかし、それでも彼女にはまだ分からないことがあった。
──なぜ、自分は記憶を失っているのか?
──この力は、いったい何のためにあるのか?
その答えを求め、彼女は旅を続ける。
自らの存在を知るために──。