あらすじ
――300人を救い、10人を救えなかった。年末、私はその重みとともに深い迷宮に落ちた。
医師として患者と向き合い続けた一年、私の心を支配していたのは「10敗」の記憶だった。
年末、カルテを片付けながら感じた虚しさとともに私は不思議な「落とし穴」に吸い込まれ、喋る黒猫に導かれ心の迷宮を彷徨うこととなる。そこには、ふたをしてきた失敗や後悔が形を持ち、私に問いかける。
迷宮の奥で見つけた「本当に大切なもの」とは何だったのか。
患者を救う仕事の意味、自分を許すことの難しさ――そして、前を向いて進む勇気を探し続ける物語。
現代ドラマ×ファンタジーという新たな形で描く仕事と人生の再生の物語。
医療従事者はもちろん、働くすべての人に贈る、心に響く物語です。