あらすじ
本作の主人公、篠崎誠司(しのざきせいじ)は、21歳のボディビルダーです。秋のオリンピア・ジャパンで優勝してプロカードを取得し、プロのボディビルダーとしてアメリカで活躍することを夢に見ています。
そのために、副作用は承知の上で、きついドーピングに手を染め、日本トップクラスの小田島昇(しょう)選手をトレーナーに頼み、秋までの半年間、自分を厳しく追い込んでいきます。
その過程で、深刻な副作用が顕在化し、徐々に彼の身体も精神も蝕まれていきますが、彼の心は屈することはありません。何が彼をそこまで駆り立てるのか、ビルダーにとって筋肉とは何なのか、その心の深淵を覗き見る小説です。
彼は果たして、オリンピア・ジャパンを獲り、プロカードを手にできるでしょうか。そしてその先に何が見えるのでしょうか。