あらすじ

私の婚約者はこの国の王子様。そして、彼は。 「何としてでも……彼女から婚約破棄をして貰わなくては」  どうやら私に婚約破棄をしてほしいらしい。 「苦手なものでも贈ってみてはいかがですか?」 「なるほど! 良い考えだ」 「確か虫は苦手だったかと」 「虫……?」  ただ、何かにつけて失敗している。 「そんなことをして彼女が怯えたらどうする!」  普段は優秀だというのに、こと私に関しては少々頭が悪くなるのが、その理由である。  これは、とある理由から私に婚約破棄をして欲しい王子様と、その理由から婚約破棄をしたくない私の、ありふれた日常のお話。 「苦手なものといっても少し嫌がる程度で……尚且つ、何か彼女のためになる方が好ましいな」 「では食べ物などは。確か苦手な野菜があったはずです」 「そうだな。ただ、そのままでは食べづらいだろうし、細かく刻んで甘いお菓子で味を隠す様にして……それでも味を感じてしまうかもしれないから、香りが強めの紅茶も合わせて贈った方が良さそうだな。となると」  ああ、頭が痛い。

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カクヨム
カクヨム2024/10/16
  • 現在の作品溺愛王子がポンコツすぎて婚約破棄を言い出せない