あらすじ
高三の冬。受験と卒業を控えた宮前彩葉(みやまえあやは)は、美術部の後輩である朝日萌叶(あさひもえか)とともにいつもの帰り道を歩いていた。
特別なことなんて何もなかった高校生活。青春は薔薇色なんていうけど、そんなものとはほど遠い毎日。
自分はこれからもフツーに生きて薔薇色とは縁遠い人生を歩んでいくんだろうなあ……。
そんな風に思っていた彩葉だったが、萌叶から聞かされたのは意外な告白だった。
すべての若者が薔薇色の青春を送っているわけではない。
でも、ありきたりなフツーの人間に薔薇色な瞬間がないわけでもない。
等身大の青春と、等身大の薔薇色と。
これは誰にでも起こりえる、ありふれた薔薇色の一幕――。