あらすじ
「拓にぃにとっても嘘とはいえ、私を恋人にするのは悪い話じゃないと思うんだけどなぁ~」
俺と恵理那はいとこ同士なのに付き合っている。
だがそれは恋愛経験が浅い恵理那に恋愛のなんたるかを教えるためで、一線は超えていないし、超える予定もない。
コンビニもない、電車も一時間に三本しか来ないような田舎町で、恵理那との期間限定の同居生活改め同棲生活をそれなりに満喫していた――はずだったが。
そこへ初恋の相手で恵理那の姉でもある、俺と同い年の初奈が帰ってきた。
「私なら、拓にぃを絶対に幸せにすることができるよ。言ってる言葉の意味、分かるよね?」
絶対に叶わない、俺の一方的な三親等同士の片思い。懐かしさの中で必死に忘れようとしていた淡いはずの恋心はざわつき、同時に恵理那との今の関係を壊したくないと思う自分もいて......。
もう二度と後戻りのできない、田舎という閉鎖的空間で危険極まりない関係に陥った、三人の恋の行方は。
※毎日午前6時01分と午後20時01分の2話更新予定。