あらすじ
大晦日の営業を終え、年越しそばを食べながらYoutubeをみていた四条翔太は、ミラノの町でプラチナブロンドヘアの女性が女の子を庇って事故に遭う動画を見てしまう。翔太はその女性が元妻のエマに似ていると思ったが、彼女は離婚後に娘を連れてドイツに住んでおり、ミラノで事故に遭うはずがないと言い聞かせる。だが、どうしても納得できず、翔太はドイツのエマに電話をするのだが……
日本語で書いていますが、リアリティを出すために英語、ドイツ語を使っています。括弧書きで日本語訳を入れていますので訳文ベースで読んでいただければと思います。
【登場人物】
四条颯太 男 三十六歳
京都市内にある定食屋を営むバツイチの料理人。
イタリアに修行に出ていた際、知り合ったエマとの間に亜里紗ができ結婚。
しかし、六年目に実父が倒れて帰国。店を継ぐことにしたが、エマとは離婚した。
四条亜理紗 女 十歳
颯太の娘。銀髪の少女。
両親の離婚後、母親であるエマの祖国であるドイツに帰化。
フランクフルトの祖父トマス、祖母ゲルダとエマの四人で暮らしていた。
エマの友人の結婚式に参加するためにミラノに行くが、そこでエマが亜理紗を庇って事故に遭う。事故の瞬間を見ていた亜理紗は……
堤彩香 女 三十八歳
颯太の姉。元銀行員で、夫とは社内恋愛。
現在は専業主婦で、長女恭香、長男恭一がいる。
しっかり者だが、気をつかって空気を和ませるようにお道化るときがある。
トマス・ショーンコッホ 男 七十歳
ドイツのフランクフルトで飲食店を営んでいる。郊外に一戸建ての家を持ち、妻のゲルダ、娘のエマ、孫の亜理紗と暮らしていた。
他に、息子ハンスがいる。
ゲルダ・ショーンコッホ 女 六十八歳
トマスの妻であり、エマの母、亜理紗の祖母。
専業主婦だったが、子育てが終わったのでトマスが仕事をしている間は寂しく過ごしていた。そこにエマが孫を連れて離婚して戻ってきたので、孫を溺愛してしまう。
ハンス・ショーンコッホ 男 四十二歳
トマスとゲルダの長男。頭がよく、トマスの店の跡継ぎとして働いているが、生真面目なので書類仕事も得意。
井上一 男 六十五歳
翔太の店の近くで不動産屋を営む常連。情に厚く、涙脆いところがある。
翔太のだし巻が好物で、よく通っている。
筧孝仁 男 六十八歳
翔太の店の近くで扇専門店を営む会社の社長。
翔太が生まれたころから知っているご近所さんで、周辺のルールや祭のことなどにとても詳しい。
岡田千怜 女 二十四歳 フリーター 翔太の店のアルバイト
西村武彦 男 二十歳 大学生 翔太の店のアルバイト
大槻あかり 女 二十二歳 フリーター 翔太の店のアルバイト
林麻衣佳 女 三十四歳 兼業主婦 翔太の店のアルバイト