あらすじ

18歳の少年、一ノ瀬仁には4人の娘がいる。 ドジだが生真面目で家族思いの長女、遥(14)。 二人の世界に閉じこもりがちな双子の次女、玲奈と由奈(12)。 幼く天真爛漫な三女、ひより(6)。 年齢がおかしい。血縁もなく、戸籍上も赤の他人。そんな彼らが、本物の「家族」になる話。 暴力団による詐欺で母を亡くした一ノ瀬仁は、仇を探すため非行少年のグループを率い、仇に近付こうとしていた。 しかし補習担当の教員高崎茜と出会い、熱意に負け補習に通うことに。 ある日、茜の娘ひよりと遊ぶ。 そこで仁は茜の夫が過去に蒸発したと知り、独りで娘を育てた茜に尊敬の念を抱く。 また仁の素直な言葉は、茜の「本当に自分が母親でいいのか」という自己否定も和らげる。 少しずつ心を通わす二人だが、仁は遂に仇に辿りつく。 恨みと自棄から殺害を決行した仁だったが、彼を諦めることなく追いかけた茜によって阻止される。 仁の心の根底にあったのは「母は自分を借金から解放するために自殺した」という思いだった。 自分なんてどうでもよかった、母に笑っていてほしかったと語る仁に、茜は「お母さんも同じ気持ちだった」と告げる。 大切な人の幸せを自分の幸せと思う気持ち。それを愛と呼ぶのだ、と語る茜の思いは仁の心に届き、仁はようやく自分の幸せを探し始める。 茜の下、まっとうな未来のため学業に励む仁。そんな日々で、仁は茜の娘「遥」「玲奈」「由奈」と親しくなる。 幸せな未来を夢見たある日、茜が急死。原因は過労。 仁は自分の行いが茜を苦しめたと考えた。落ちこぼれだった遥は「自分が馬鹿だから母を助けてあげられなかった」と思い、双子の玲奈と由奈は「自分たちが生まれたから父が出ていき、茜は一人で頑張らないといけなかった」と考えた。 それぞれに自責の念を抱える面々だったが、仁は茜が残した「大事な人の幸せが自分の幸せになる」という愛の形を思い出し、茜は自分が望んだ幸せのために生きたと気付く。そして自らも、まっとうな生き方という未来を捨て、娘たちという大事な人の幸せのために生きることが、自分にとっての幸せだと結論。高校を辞めて就職し、娘たちを引き取ることを決意する。 仁は遥たちの「父」となり、不思議な、けれど幸せな家族関係が始まる。

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カクヨム
カクヨム2023/04/08
  • 現在の作品パパ活、はじめました。