あらすじ
※コンテスト応募のためあらすじは物語の最後までまとめています
【あらすじ】白虎国の没落貴族の琥珀はある日、森の中で傷ついた巨大な龍を発見する。手当をする際にうっかり逆鱗を剥がしてしまったことで、青龍族の掟に則り、青龍国第五王子の紫嵐と結婚することになってしまう。優秀な紫嵐は兄王子やその親族に疎まれ、父王も他国に侵略することばかり考えており、劣悪な環境で育っていた。彼は青龍国を出奔し、天帝と人間の仲介を行う黄王になる方法を探していた。不本意ながら伴侶になった琥珀は、このままだと青龍国の刺客が差し向けられる可能性があり、紫嵐の旅に従者の木楊と同伴することになる。学問嫌いの琥珀と違い、木楊は控えめながら賢く、紫嵐の問答にも彼の望む答えを出す。ふたりを傍から見ていると、むしろ木楊と結婚した方がいいのではないか、と琥珀は考えた。
黄王の代替わりの条件について調べるべく、玄武国へ。虎の耳や尾をもたない「耳無し」の木楊がトラブルに巻き込まれても仕方がないと、相手を諫めにいかなかった琥珀を、紫嵐は主人失格だと激怒する。ふたりから離れて自棄食いをしていた琥珀は、紫嵐の友人だという不思議な男・黒麗と知り合い、自身の心境を吐露。その際、幼い頃に「ラン」という青龍族の子を助けるため、王宮で大暴れしたときのことを思い出す。皆が離れていく中、両親と木楊だけが自分を肯定してくれた家族であると納得し、琥珀は木楊に謝罪、彼と真の主従になることを誓う。
木楊を大学に残し、黒麗を仲間に加えた一行は、海路で朱雀国へ。初めての船旅で体調を崩す琥珀を、紫嵐は看病する。青龍の祈りを籠めた逆鱗は癒しの力を発揮するということで、琥珀が持つことに。朱雀国の王女・朱倫は黄王の巫女で紫嵐とふたりで並んでいるとお似合いだった。木曜のとき以上に焦りを覚えた琥珀は事故に遭う。再び療養に入る琥珀は、紫嵐が「ラン」だということを知り、彼から愛の告白を受け、本当の伴侶として迎えられた。
黄王の託宣によって悩みつつも青龍国へと帰還した紫嵐。黄王になるには人を愛することが足りないと踏んだ琥珀は、彼の家族と和解させたいと考える。第二王子の奇劉は性格がよさそうだったので引き合わせようとしたが、紫嵐の不興を買った。ぎくしゃくするふたりに奇劉が詫びの菓子を用意するが、それは卑劣な罠であった。毒入りの菓子を食べた紫嵐は昏倒し、琥珀は王子の毒殺未遂で逮捕される。
処刑を待つ牢獄で、紫嵐の無事を願う琥珀の元に、ひとりの牢番・遼雲が現れる。彼は紫嵐の腹違いの弟で、父王の打倒を企てている。彼を通じて戻ってきた紫嵐の逆鱗に祈りを捧げ、紫嵐に返してもらい、処刑当日。火あぶりにさらされながらも堂々と無実を主張した琥珀の元に、紫嵐が白銀の龍の姿でやってきて救出する。
紫嵐が王になるのなら自分は邪魔だと思っていた琥珀だが、紫嵐は王にならず琥珀と添い遂げるという。国政が安定し、ようやく白虎国で待つ家族の元へ帰るのであった。