あらすじ

「東洋医学なんて古臭い医学に、何ができるんですかね」  あかねも、素直な感想を蒼井にぶつけた。 「おい、聞こえるぞ」 「かまうもんですか。二千年前から大して変わってない医学ですよ? その間に西洋医学が、どれだけ進歩したと思ってるんですか」  投げやりに、再び机に突っ伏す。 「あー、そうそう……」  挨拶を終えた六合が、思い出したように壇上へと戻る。 「外来の診察を見学させてもらいたいのですが……」  壇上から医師たちを見回していた六合の目が、あかねで止まる。 「竜胆先生、お願いできますか?」 「え? わたし!?」  突然の指名に驚き、思わず立ち上がってしまった。  面倒事を避けることができた周囲の医師たちが、安堵の溜息とともに、拍手で賛同していた。

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カクヨム
カクヨム2025/01/01
  • 現在の作品竜胆あかねの東洋医学カルテ