あらすじ
【あらすじ】
コンビニで働いていた原田涼真は、ある日来店したとある会社の社長・竜田瑞稀という男の名刺を拾う。そして、ふとした発言がきっかけで彼に唐揚げを奢ってもらうことに。
それから数日経った日のこと。瑞稀は再び来店し、そこで酔っ払いに絡まれた涼真に助太刀しようとしてビールを投げつけられる。服が濡れた彼に、涼真は自分の着替えを貸した。その礼にと、瑞稀は涼真に焼肉をご馳走する。この出来事がきっかけで、二人は一緒に出かける仲になった。しかし瑞稀は、龍櫻会という極道の組長・5代目龍田鵬山だという秘密を抱えていた。
瑞稀の正体を知らないまま、二人で出かけるたび様々な表情を見せる瑞稀に心惹かれていく涼真。そして、彼のいろんな表情を見たいという気持ちが彼への恋心だと気づく。それを自覚してからは、瑞稀との会話もぎこちなくなってしまう。このままではいけないと、涼真は瑞稀に告白。そして、組長や社長ではなく一人の人間として接してくれる涼真に惹かれていた瑞稀は、彼の想いを受け入れた。
しかし、幸せは長くは続かなかった。龍櫻会が管轄している歓楽街に不穏な動きがみられ、それがかつて龍櫻会の跡目争いに負けて離反した瑞稀の腹違いの弟・龍田翔流の仕業だということが判明する。瑞稀は、翔流と決着をつけることを決意。そして同時に、涼真との別れを決断した。今までの様に涼真と接触すれば、彼が龍櫻会の関係者とみられ危険な目に遭わせてしまうからだ。瑞稀は涼真と離れがたいと思っていたが、彼と一切の連絡を断つことにした。
一方、いきなり瑞稀と連絡が取れなくなって混乱する涼真。やがて彼は荒れた生活を送るようになってしまう。そんな涼真を心配した姉の涼香が、彼の家にやってくる。彼女は涼真から事情を聴き、その上で彼の背中を押す。姉の言葉で、瑞稀からもらった名刺を頼りに彼の会社を訪ねる涼真だったが、門前払いされてしまう。落ち込む涼真に近づいたのは、瑞稀の弟である翔流だった。瑞稀の家を知っているという彼は、案内する代わりに瑞稀との仲直りを手伝ってほしいと言う。だが彼は、瑞稀を脅迫するため涼真を拉致した。
翔流が涼真を拉致したことを知った瑞稀は、涼真を救うべく翔流と対峙する。涼真を解放する代わりに組長の座を渡せと、翔流は瑞稀に迫った。瑞稀は涼真を救うためにその条件を了承。交渉が成立したことで、涼真は瑞稀の下へ返される。しかし、翔流は瑞稀から組長の座だけではなく、その命まで奪うつもりで刺客を準備していた。その刺客の存在に気づいた涼真が、瑞稀を庇って被弾してしまう。
涼真が目覚めたのは、4日後のことだった。涼真についていた瑞稀の側近・森竜司は、瑞稀の代わりに龍櫻会のすべてを話した上で、涼真に「瑞稀と一緒にいる覚悟はあるか」と問う。それに頷いた涼真のもとに、瑞稀がやってきた。彼は「ヤクザである自分は涼真を幸せにできない」と復縁を拒否。しかし、涼真に「一緒にいるのが嫌ならフってくれ」と言われ、それはできないと瑞稀はようやく自分の想いをすべて涼真に打ち明けた。
晴れて復縁した2人は、その後ようやく同じ夜を過ごし、幸せな朝を迎えるのだった。