あらすじ
地獄のはずれにある小さな建屋。
看板には異世界転生転移人材派遣部と書かれている。
近年霊界に送られるはずの魂が消えてしまう事件が多発した。
その原因は異世界転生や転移による魂の転送。
天界で保管されていた魂の記録にズレが起き、
霊界に混乱が起きたため
裁判官である十王は緊急で対処をしなければならず
置かれたのがこの派遣部である。
派遣部の長に任命されたのは先代の閻魔大王。
数多くの死者を裁いてきた先代であれば
対処が可能だろうと踏んでいたようだが
そう甘い問題ではなく次々と送られてくる
転生者達に一人で対応するため目まぐるしい毎日を送っていた。
「・・・・・・・・・・」
車に引かれ、死んだはずの俺は目の下に隈を溜めた
白髪のでオールバックのダンディな男性、
先代閻魔大王の前に立っていた。
「・・来たか。」
質素な部屋に置かれたテーブルの上には数多くの
書類が積まれており、そのわずかな間に
閻魔大王は座っており書類片手に俺を見つめている。
事態を把握できていない俺は呆然と立ち尽くしていたが
閻魔大王はそんな頭の中が真っ白である俺の
目を覚まさせる言葉を放った。
「今から君はここで働いてもらう。
異世界転生転移人材派遣部でな。」
「・・・・・・・・・・はい?」
ここから生前同様、目が回るような
多忙な日々が始まった。