あらすじ
普通の青年サラリーマン米田信次郎が通勤中の電車の中で眠ってしまう。気が付くとそこは、8代将軍徳川吉宗公の治める江戸の町であった。この物語は信次郎の愛が時空を越える?いや試される物語である。
※この物語はフィクションである。
「お~い!何してんの?」
「いや空見てた。つーか何か用?」
「あ~米田さんさ、彼女とかいる?」
「いや別にいないけど?」
「だったらさ、今度の社内合コン参加してみない?料金はちょっとかかるけど。」
「悪い、そう言うの断ってんだよね。」
俺はそういうタイプの草食純潔系サラリーマンであった。タイムスリップするまでは。
異変が起きたのはタイムスリップの1ヶ月前位からだった。いつも使っている電車で、立っていても座っていても必ず新宿駅を通過した辺りで、強烈な眠気に襲われる様になる。それがタイムスリップのサインだとは知らず、少し働き過ぎなのかと軽く思っていた。
一応念の為心療内科にも通っていたが、根本的な原因は分からずじまいだった。勤務先にも無理を言ってシフトの調節などもしてもらったが、“新宿SHOCK”は改善しなかった。
症状が出だしてから2週間後の事だった。ある同僚が米田と同じ症状に悩まされていると、米田に相談して来た。この同僚は”立川SHOCK“だったと言う。その同僚は不思議な体験をした事もあったとも語っている。
眠気に負けて眠りに落ちた、その時に江戸時代にタイムスリップしたと言うのだ。このまま眠っては完全に夢?の世界に引きずり込まれると思ったその同僚は首を持っていた刀でずぶりと突き刺し、江戸時代から現代の立川駅に戻る事が出来たと言う。
「痛くはなかったんですか?」
「痛くはなかったよ。それがね立川SHOCK以前の記憶はなくなり、友達から人格を取り戻したと言う旨の話をしたと言う事になったのさ。そりゃ、困ったさ。こんな事をしでかす輩がいると思うと、いっちょ殴りたくなるね。」
「よく、夢の世界?から帰還出来ましたね?」
「夢?の中の住人から教わったんだ。この世界から脱出する方法をね。簡単な事だよ。死ねば良いのさってね。」
と、不可解な出来事が発生していた。米田信次郎は次に新宿SHOCKが来たら乗り込んでやろうと、意気込んでいた。