あらすじ
俺の彼女はとてもかわいい。
「はいよ、メロンパン」
あたたかな日の光が差し込む、食堂の窓辺。
そこで俺を待っていた彼女は、八重歯を見せてニコッと笑った。かわいい。
「わぁ! ありがとーっ!!」
「ほんと好きだなぁ、メロンパン」
「だって美味しいんだもーん。今まで食べた中で一番大好き!」
売店で買ってきたばかりのメロンパンを俺から受け取るなり、ぱくり。
その食べ方は豪快で、恐ろしいくらいの大口を開けて食べる。けれどほんの少しの下品さがむしろかわいかったりするのだ。
まるで、以前の彼女とは人が変わったかのよう。
いや、『変わったかのよう』ではないのかも知れない――。