あらすじ

『三百年後に生まれ変わり、この国を滅ぼす』
 
そう言って亡くなったとされる元王妃の呪いのような予言。
その日に生まれたノーリング伯爵家令嬢シェリーは、『滅びの魔女』と呼ばれ国中から忌避されていた。
十六歳のある日、伯爵家に軟禁されていたシェリーは妹キャロルの一言により、隣国グランゼイルの森の中へと追放された。
そこは竜王が治め、獣人が住まう国。
身一つで森を彷徨い、行き倒れたシェリーを拾ったのは、その竜王――
 
「人間。もう少し大きく口を開けろ。でないとこぼれるぞ」 

だったのだが。
気づけば竜王の手によりふかふかの寝床に寝かされ、温かいご飯を食べさせられ――あれ? 餌付けされてる? 

「他に欲しいものはないか?」

せっせと世話をされている? 

とある事情から少年の姿をしていたシェリーは『ルーク』として竜王の城に滞在することになるのだが、ご飯を食べさせることがすっかり気に入った竜王により、まっとうな食事を摂り、日の光を浴び、体を動かすことによって少年のようだったやせ細った体はどんどん成長していき――。
 
特別な力なんてなにもない。
それなのに国を滅ぼす災厄として生まれ、家族からもその生を疎まれてきたシェリーが望むのは、『誰にも迷惑をかけずに生きていきたい』という思いだけ。
そのためにシェリーは竜王の手を借りながら――餌付けもされながら――『滅びの魔女』について調べ始める。
『滅びの魔女』の呪いを終わらせるために。

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アルファポリス
アルファポリス2024/12/26
  • 現在の作品追放された滅びの魔女ですが、竜王に餌付けされています