あらすじ
十二歳で難病を患ったアリシアは、どんな病気でも治す魔法のような花……通称『魔法花』と呼ばれているを求めてグランヴェル公爵家へ使用人として忍び込む。しかしここは双子の妹であるヴィクトリアの嫁ぎ先でもあった。
自分は病気を治したいだけ。その後は誰も知らない街へ行って自由に生きたい……それだけが願いであったが、公爵家で早々にヴィクトリアの婚約者であるルシファードと出会ってしまう。無機質な冷たい瞳を持つ、冷酷で有名なルシファードはアリシアが魔法花を狙っているのでは?と冷たい視線を突き立てる。
ところがある日、仕事中に倒れたアリシアを温室へ運び込んでくれてくれていた。
その日から妙に気に入られてしまったアリシアは、毎夜温室に呼び出される。誰もいない温室での密会。二人の距離が縮まるのに時間はかからなかった。妹の婚約者とは分かっていても、ルシファードへの想いは日々膨れ上がる一方だった。
ルシファードは来る日も魔法花の蜜をアリシアに与え、本当に病状は驚くほど回復する。そして遂にルシファードと一線を超えてしまったアリシアは、求められるがままにルシファードを受け入れた。
しかし公爵邸に引っ越してきたヴィクトリアにアリシアが忍び込んでいるとバレてしまう。婚約者の座を狙っていると騒ぎ立てられ、アリシアはピンチに追いやられるが……。