あらすじ
本作は、競馬を題材にしたラブコメになります。「年寄りの小説」に応募している関係上、主人公は壮年男性ですが、それだけじゃ読者様もそっぽを向きそうなので、若い第二ヒロインも出てきます。
物語は、現代の新宿区落合斎場から始まります。亡くなった美女競馬評論家(優里亜)のお通夜に出席した、元恋人(なのか?)の主人公(大山啓太郎)が、故人の弟子(エリナ。美女タレント)を相手に、昭和時代の競馬場で起きた出来事を懐述する、というものになります。その中で、優里亜がやっていた詐欺まがいの所業や、エリナの優里亜に対する愛憎など、ディティールが徐々に明らかになっていきます。とはいえ、心理描写も別段重いものでもなく、競馬もトリックも特に専門に特化しておりませんので、競馬をされない方でも十分読んで頂けると思います。
なお、作中に出てくる昭和50年代のお金の相場観や、レースのタイムなどは、すべて現代のものに置き換えてあります。そうでないと、読者の方がいちいち「ええと、現代だと何万円になるんだ?」と想像しなければならず、ストーリーをリアルに感じられないと判断したからです。悪しからず、ご理解下さい。
本作は、一応、短編として完結しておりますが、「優里亜組」の面々とか、大山センセの若い頃の苦労話とか、もちろんお色気とか、いろいろ展開できそうな気もするので、完結はせずにおきます。仮に、今後、連載に移るとなると、本作がプロローグになりますね。