あらすじ
これは、僕が大学三年生…21歳の頃に体験した青春の話です。
当時僕は…それはそれはやんちゃな男で、髪を金に染めたり、 やけに高いピアスを着けたりして。もちろん、廃墟とかにも行ったんです。
うん、岩手だから見分森とかも行ったね。展望台近くのあの休憩スペースみたいな所に『いえす、ふぉーりんらぶ』って書いて馬鹿みたいに笑ったりしたんだ。
今思えばあのときはいろんな意味でどうかしてたんだと思う。
んで、問題の日は友人二人(A・B)と行った“Mさんの家”。
Mさんの家は、ボロボロで今にも崩壊しそうな妙な貫禄を孕んでいた。Bが「九龍城砦のようだ」という感想を持ったのも無理からぬ話だろうね。
しかし、廃墟とかじゃないんだ。ちゃんとMさんが住んでいる。
Mさんは僕たちがタンクトップの鼻垂れクソガキだった頃の駄菓子屋のおばさんの娘さんででライオンのパーカーを来ていたから僕ら近所のクソガキ共は『ライオン姉さん』って呼んでた。