あらすじ

後編は第五章、妹の記述から始まります。 ○家族の銃後も前線と変わらない戦地であることを語っています。都市は激しく爆撃され、国民は鋸屑(のこくず)をパンにしたり、蛹(さなぎ)の佃煮(つくだに)や鼠を食べたりしました。 銃後も前線も変わらないという描写は、この作品のテーマの一つです。 ○頭から腐っていた鯛(たい) 勝一は日本に帰還しますが、東条英樹はじめ大本営が実は「張り子の虎」だったのではないかと思い始めます。 昭和天皇の「人間宣言」も「白黒逆転」の世界ではないかと疑います。このように黒を白とした「逆転の昭和」に迫ることも本作品のテーマです。 ○「昭和の落日と鎮魂」が主テーマです。 母が最後に語ります。 「私たち家族にとって昭和の前半は、どうやら〝落日の時代〟だったような気がいたします。日が落ちていくように戦争の進行と敗戦とともに家族、家運が傾き、衰退していったからです。私たちの希望は過去の日々からのみ汲み取れることを信じ、その様子を記録に残します。この記録は私が家族に捧げる、いわば鎮魂の歌でもありますね」 本作品は「DLmarket」でも発表しています。

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小説を読もう2015/11/25
  • 現在の作品昭和鎮魂歌 後編