あらすじ
ソシャゲ『勇者王国の動乱』の悪役、バローズ様。
高貴な家柄で優れた才能と実力を持つ彼は、敵対する主人公たちに畏怖される存在である。
しかしながら、それは設定に過ぎず、ユーザーの間ではネタキャラとして消化されている。
というのも。
「ふん、田舎娘ごときがこの私に喧嘩を売るだと? はは、仕方ない。人差し指一本で遊んでやる」
直後、丸こげ。
「やれやれ、軽く撫でただけで倒れるとはな。もう少し私を楽しませてくれないか?」
直後、罠に嵌って谷底。
「ほう、今のを受け止めるとは。仕方がない、この私が本気で相手……なんだその技は!? ぐわあああ!!」
セリフも言い終えぬうちに、初見殺し。
などなど。
数多のタコ負けエピソートを持つため、バロンズ様は当て馬のネタキャラとされているのだ。
そんなバロンズ様に転生してしまった。
「どうしよおおおおおおう!?」
このままではタコ負けしてボロ雑巾になる未来が……いや、舐めプしなければ俺は強キャラ。真面目に戦えば負けるはずがない。
安堵したが、日々を過ごしてくうちに、舐めプ欲求を抑えられないことに気づき……。
「こ、こうなったら舐めプしても勝てるくらい強くなるしかない」
才能と努力を舐めプに捧げ、降りかかる災難を舐めプで切り抜けていく物語。