あらすじ

「失礼しまーすっと……」 とある昼下がり、男はアパートの部屋に入って辺りを見回した。殺風景で狭い部屋だ。畳の床に机が一つ、その上にノートパソコンが置かれている。 男は指示通り、パソコンを立ち上げ、指定されたサイトにアクセスした。 「これで、よし……ああ、着替えなきゃ……」 彼は小声でそう呟いた。不安からくる癖で、無意識に独り言を口にしてしまうのだ。着替えながら、彼は数日前の出来事を思い出していた。 『ねえ、ちょっといいバイトがあるんだけどさ』 街を歩いていると、不意に柄の悪い男に声をかけられ、少し身構えた。怪しい仕事に違いない。そう、きっと最近話題の「闇バイト」の勧誘だ。麻薬の運び屋や強盗、いずれにせよすぐに警察に捕まってしまうだろう。首謀者は知らん顔のトカゲの尻尾切り。こちらだけが損をする。 そんな予感がしたが、同時に彼は内心の高揚も感じていた。男が声をかけたのは、彼が金に困っていると察したからだろう。それは事実だった。 ひとまず喫茶店へ移動し、男から詳しい話を聞くことになった。 「まさか、アパートの部屋にただいるだけのバイトだったとは……」

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小説を読もう2024/11/21
  • 現在の作品ただ、いるだけの仕事