あらすじ
日影《ひかげ》月斗《げっと》は二年前から家族になった『奏《かなで》』と言う愛犬が好き過ぎるあまり一日あたり100回は愛を囁いている。
名前の通り奏はメスである。
今日もまた奏に
奏、大好きだよ!
奏、愛してるよ!
奏、可愛いなぁ!
奏、結婚しよう!
奏、絶対離さないからな!
奏、ずっと一緒だからな!
などと、隣の家との壁が薄い事も忘れて話していた。
そんなある日、欲しかった本を買いに行くために玄関を開けた時、隣の家からも扉が開く音がした。
「あ、楪《ゆずりは》さん、おはようございます!」
「お、おはよう……月斗くん」
あれ? なんで顔赤いんだろ? まぁ、いっか。
そういえば、楪さんの名前って………なんだっけ?
また聞けばいいか。