あらすじ
ある日、我が家に帰ると、見覚えのない少女が『妹』としてそこに暮らしていた。
素性も目的も一切不明。そんな赤の他人を、なぜか両親は実の娘として認識し、今まで同じ屋根の下で一緒に暮らしてきたと信じ込んでいた。父と、母と、息子の俺で三人家族である斎藤家に、『四人目の家族』なんて存在しなかったはずなのに。
両親、親戚、友達、知り合い。誰に話しても信じてもらえない。みんな記憶が書き換わって認識が塗り替わり、『俺の妹』のことを受け入れていた。それどころか、異常を訴える俺の方が頭がおかしいと責められる。日常が捻じ曲がる。
――ただ俺だけだ。俺だけが理解し、真実を覚えている。
目の前で白々しくも家族面するこの気色悪い少女が、正体不明の侵略者であることを。
現代世界を舞台にした狂気と禁断の愛憎物語。
未知と、愛に、爛れて溶け落ちたまえよ。