あらすじ
西暦20XX年、地球各地に突如として、後に迷宮やダンジョンと呼ばれるようになる謎の地下構造体が出現する。
各国の警察組織や軍による調査で、内部は果てがわからぬほど広く、人間に対して極めて好戦的かつ獰猛なモンスターが生息していることが確認される。
モンスターは現代科学では説明できぬほど驚異的な身体能力と生命力を持ち、一部のモンスターに至っては魔法のような能力を使用可能だと判明するのにそれほど時間はかからなかった。
ダンジョンが出現した一年後、調査隊に多大な犠牲を出したことで閉鎖されていたダンジョンのいくつかからモンスターが溢れ出す。
モンスターには飛び道具や現代兵器の効果は薄く、狂乱したモンスター相手に街は破壊され、全人類の3分の1が亡くなったと言われている。
特に最初期にあふれ出た幾つかの地域では完全に生存圏を奪われ、一時は地上の40%ほどの地域を奪われたと言われている。その多くは今尚禁足地として指定され、奪還出来ていない。
現代社会は、変革を迎えた。
ダンジョンが地球に出現して6年後、魔力を体に宿し、国からの依頼で剣や鎧、盾をもってモンスターを狩る事を仕事にするハンターが職業として台頭し、市場にもダンジョンから産出される資源が少しずつ出回り始めたころ、
モンスターが闊歩する禁足地となった北海道に、1人で残り狩猟生活を営みながらダンジョンに潜っていたある男は、その地である美女に出会う。
「俺の名前は一狩浩二。29歳独身。モンスター狩ったりダンジョン探索したりして気ままに暮らしているよ。」
「シエス。・・・迷宮の向こうからきた、流れの吸血鬼です。」
彼女は自分を、ダンジョンの向こうの世界にからやって来た吸血鬼だと言った。
五年間一人でダンジョンに潜りモンスターを狩り続けた男と、過去に全てを失った元吸血鬼の姫君。
二人の狩猟冒険譚が今、始まる。
『ハンターとは、ただ単に猟師であることだけを意味しない。
その広義には、追求者や探求者という意味も含まれる。』