あらすじ
(あらすじ)
三代続きの和菓子店である「桔平」の売上が低迷していて、三代目店主の雲母坂 心平(きららざか しんぺい)は店が倒産するのではないかと心配で眠れない毎日を過ごしていた。
今までは「贅沢はいかん」との祖父の家訓を守り行かなかったが、両親が自分の足で歩ける内にと、組合の旅行に初めて行った先で、美味しい饅頭に出会った心平だった。
それからというもの寝ても覚めてもその饅頭の店の前で並ぶ行列と味が脳裏から離れず、一品で勝負できることに憧れを持ち、その味を追求し完成させ、二〇二二年八月六日の原爆の日が祖母の祥月命日のこの日に念願だった「心平饅頭」が完成した。
「旨うなれ!旨うなれ!と心を込めた、続く三代の手仕事の和菓子の味をご賞味あれ!」と店内に掲示していたが一向に売れることはなかった。
心平は根っからの職人ゆえ、販売方法がわからず、前途多難となっていた。そこに女子大生の麗奈が現われ、心平と出会い、徐々に関係を深めてゆく。
彼女は心平に恋心を抱くようになり、「私が貴方を幸せにする」と決意し奮闘し、人を集め饅頭が売れるようにしてゆく。
「爺ちゃんが拵えた“つぶあん”と、ワシがあみだした“生地”で、『旨うなれ!』『旨うなれ!』と願いながら心を込めて饅頭を作り続ける若き三代目店主と有名なインフルエンサーの女子学生が心平饅頭を売り、幸せになる物語です。
(登場人物)
主人公 中山様の孫娘 中山 麗奈(なかやま れいな)21歳
三代目主人 雲母坂 心平(きららざか しんぺい)30歳
二代目主人 雲母坂 鉄平(きららざ てっぺい・父)61歳
初代主人 雲母坂 桔平(きららざか きっぺい・祖父)89歳
同級生 水島 美紀子 (ミキティ)30歳
同級生 石田 30歳
獅子屋の社長 水島 寅之助 65歳
従業員 多数