あらすじ

幼い頃は、現実から逃げるために眠った。 大人になると、逃れられない朝を憎んだ。 「私ごときが王家に嫁ぐなど、畏れ多いことでございます」 下位の身分からでは婚約を拒絶することも出来ないマグノリアが、何度もそう告げるたびに、ピエトは鞭で打たれるような屈辱を感じた。では、私は?マグノリアが言う「私ごとき」にさえなれない己は、いったい何なのだと。 そうして、ピエトの心は冷えきって、いつしか凍りついてしまった。 マグノリアにかけられる期待の、ほんのわずかでもかけられたことのない、それでもマグノリアを妃に迎えられる『幸運な王子』は、いったいどんな王になれると言うのだろうと思いながら。 公爵令嬢との望まない婚約、身分と幼い恋に翻弄され、ピエトの春

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小説を読もう2022/07/28
  • 現在の作品ピエトの春