あらすじ

操魂術師《そうこんじゅつし》ネオマルクス現る。 彼女は特別な力を持っていた。 力というのは、全ての人類の魂を、肉体はそのままに、定期的に無作為に入れ替える、というもので、それは、天啓を受け開花したものだった。 彼女の力により、頻繁に魂の移動を強いられた人類は、全てのレッテルを失った。 肩書き、地位、財産、権力。 それらは全て、一朝一夕で築くことのできるものではない。 いくら自分がどこそこの権力者だ、王だ、貴族だ、名士だ、などと自称しても、昨日の自分と今日の自分の姿が異なるので、誰も信じてはくれない。 世界から、レッテルというものは、駆逐《くちく》された。 もちろん、レッテルに依存していた社会は、産業、金融、経済、国家など、それが内包しているあらゆるものと同時に、崩壊した。 人々は、野生への回帰を、余儀なくされたのだ。 そして、ネオマルクスは、「赤裸主義《せきらしゅぎ》」なるものを掲げた。 ——レッテルを排除することで人類は剥き出しの姿になり、真に純粋な、平等が実現する—— 人々は、大地で、森で、海で、新たな生活を始めるのだった。

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カクヨム2024/11/12
  • 現在の作品交錯する魂たち~赤裸主義~