あらすじ

夫の顔も知らぬまま、義実家で働き詰めのクララ。夫の勤め先に手紙を出しても返ってくるのは冷ややかな罵倒の返事だけ。そんな三年目のある日、実家から離縁を提案される。今なら白い結婚として書類一枚で一方的に離縁できるのだという。クララは意思を固め、義実家に内緒で夫に会いに行き、直接離縁状を叩きつけると決意する。 初めての反抗、初めての一人旅。ようやく遠方の夫と初対面したクララだったが、出迎えた夫はクララを見て首を傾げた。 「俺結婚してたの? 聞いてないんだけど」 「え」 「こんな可愛い奥さんいたんだ。知らなかった。遠くて大変だったよね、怖い目に遭わなかった? 無事でよかった、まあとにかく入って。話はゆっくり聞くからね」 どうやら夫は知らないうちに義実家によって勝手に結婚させられていたらしい。事実関係がはっきりするまでクララは夫と暮らすことに。突然の生活にもかかわらず、夫はクララを受け入れ、これ以上なく溺愛する。 困惑するクララ。理由は夫の謎の行動だった。 夫はなぜか初日以降、決して家からクララを出さなかった。独り歩きはもちろん、次第に庭に出ることも止めはじめ…… 「……お願いクララ。今は俺のいうことを聞いて、大人しくしていて?」 優しさの裏に隠し事がある夫。 実家からは、頻繁に「逃げろ」と手紙が届いてくる。 義実家はクララを捜索しているらしい。 利用され続けてきた花嫁が、数々の思惑を乗り越えて幸せを選びとる物語です。

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小説を読もう2024/11/12
  • 現在の作品冷遇花嫁の離縁状〜さようならを言いに来たのに、夫は私を離してくれません