あらすじ

ーあらすじ全文ー 魔王の手下で魔物であるロキは、国を乗っ取ろうと戦争を始めた魔王から隠れて、ひっそりと洞窟で暮らしていた。 魔力がある限り容姿が変わらず、寿命で死ぬ事がないロキは長い時を一人で過ごす事になるが、戦うよりはマシだと考えていた。 数十年も続く戦争は、異世界転生者、勇者によって戦況が一変し、優勢だった魔王軍が劣勢となる。そのせいで魔王と魔王の魔力で生きている魔物たちは力を弱めていった。 そんな中、ロキは洞窟の前に倒れていた勇者の弟、ミツバと出会う。子供と呼べるほど幼かったミツバの世話をするうちに懐かれ、数年後、ミツバから恋愛感情を抱かれるようになった。 最初はミツバを子供扱いしていた為スルーしていたものの、共に過ごすうちにミツバへの気持ちを自覚する。同時に、魔王が勇者に敗れ消滅、それと共に魔王の魔力で生きていたロキの体も消滅してミツバを一人にしてしまう。 残されたミツバは消滅を防げなかった後悔と、ロキを失った悲しみから自決を考える。その時、勇者の弟を保護するために迎えにきた兵士達を見て、ロキを消滅させた兄へ復讐するためにしばらくは生きる事にした。しかし実際に勇者を前にして、ミツバはすぐに復讐を諦める。 客観的に見て、兄の行動は正しかったとすぐに理解したからだ。それでも喪失感は消えず、ロキを生き返らせたい一心で禁忌魔法に手を伸ばすようになる。勇者の弟という立場を利用してどんどん力をつけていった。 何も知らないロキは運良く人間として転生出来た。ミツバに会うために努力するが、勇者と共に保護されているはずのミツバが行方不明になっていると知り、会えない状況が続く。再会出来たと思えば、次はミツバの様子がおかしい。 禁忌魔法でロキを生き返らせる必要が無くなったミツバだが、再会後もトラウマは残り続け、ロキを失う事を極端に恐れた。夜はうなされ、嫉妬心からロキに近づく他者を憎み、離れていく不安から束縛が激しくなる。 そんなミツバをどうにか救おうと解決策を探す。その間に、長年魔王を研究していたミツバが、ロキと長くいるためだけに魔王となってしまう。 一緒にいたい、それは同じ気持ちだったロキも覚悟を決める。ミツバの手を借りて魔物へと変わり、魔王の魔力がある限りずっと生きられる体を手に入れた。 魔族になった二人は人目を避け、島国にある古城で暮らすようになる。 正体を知っている勇者達に見て見ぬふりをしてもらいながら、二人は離れ離れになっていた時間を取り戻すように、古城で互いを求め、愛し合った。

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カクヨム
カクヨム2024/07/18
  • 現在の作品勇者の弟、拾いました。