あらすじ
「ちょっと、すみませーん! はあーい! ティンティン! 箱の中身はなんだろな!」
「……は?」
夜道を歩いていたおれは、突然見知らぬ男に声をかけられて立ち止まった。男の周りには数人のスタッフらしき人たちとカメラもあり、どうやらテレビの撮影のようだが……。
「それでは早速、この箱の中に手を入れていただきたいのですが、よろしいですか?」
「いや、やらないよ」
「え! やらないんですか!?」
「まあ、やるけど……」
一度は断ったが、実は内心ワクワクしている。前から一度こういうのをやってみたいと思っていたし、テレビタレントというものに憧れていたのだ。