あらすじ

「――春もたけなわですね」 と、あたしは地面に横たわったまま、かたつむりが這うくらいの、のんびりした気分で言った。 新学期が始まったばかりの、高校の屋上。あたし(千瀬凛)と先輩(志坂律子)は詩を作るため、放課後の屋上にいた。あたしたちは、たった二人の文芸部なのだ。 そこであたしは、学校の壁に書かれた詩のことを話題にする。誰が、いつ書いたのかもわからないその詩は、文芸部の仕業だと目されているのだった。あくまで無関心な先輩を誘って、あたしたちはその犯人探しへとのりだす。 ちょっとした好奇心だったはずの、その探偵ごっこは、やがて一つの真実にたどりつくのだった。先輩についてのある秘密を巡る、一つの真実に―― これは、四つの物語。 詩人にも、何にもなれないあたしが、それでも何かになるための。 (22/3/24~22/6/17)

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小説を読もう2023/04/11
  • 現在の作品詩人にはなれない、もしくは何にもなりたくない