あらすじ

アリスは言った。 「他人に訊くことじゃねえだろ」  アリスは言った。 「かわいそうに……なんにもわかっていらっしゃらないのね」  アリスは言った。 「だがそれも、君の『本当の言葉』ではない」  わたしは、 ***  上級生が卒業式する朝、屋上から転落したわたしは得体の知れない世界に落ちてしまう。 顔の見えない異形の中で、自分を助けてくれた海亀のようなヒト。くすんだ黄色の屋台街。深い青と白黒の湖。オレンジ色の高層ビル群。波打ち際の洋館。薄紫の霧が渦巻く山と谷。  未完成で、どこか夢の中にいるような旅を経て、わたしはようやく気付く。  知りたくなかった、自分のことを。  何者でもない、自分のことを。

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カクヨム
カクヨム2021/08/24
  • 現在の作品アリス・イン・アンダーグラウンド 《 199 》