あらすじ
「このへたれ野郎があああああ!」
私、アイシェ・フォン・リーゼンバーグは絶叫した。
最強とうたわれる大魔導士、殲滅卿エリアス。魔法の天才、顔は美男子、人々の人望も厚く、女性にもおもてになる。まあ、気に食わないくらい完璧な奴だったのだが、
「そりゃあ魔法はできますよ! だけど、攻撃魔法なんて、ちょっと間違えたらこっちが死ぬかもしれないんですよ! そんな危ないものを使って、安心できる方がおかしいでしょう!」
「こういう場面で、特に若い女性となんか、何を話せばいいのか分からないんですよ。自分がいつ変なことを言って、彼女たちの気分を害してしまわないか……。その緊張で、もう胃が……」
「もうやだ……。ほんと、やめたい、この仕事……」
私は知ってしまった。なんということだろう。この人、めちゃくちゃにへたれだったのだ。
そして、私とへたれ魔導士様の生活が始まった...…。はあ...…。