あらすじ
私には世間一般的に言われる推しがいる。
すばるという簡潔な名前で活動する詩人は、私の全てを救ってくれた。すばるがいるから私は生きていられるし、すばるの言葉があるからこの先も生きたいと思える。
好きも嫌いも、趣味も特技もなかった私の人生が、すばるによって変わっていく。
だけれど、私はただすばるを好きなだけ。すばるの活動をこれからも応援していきたいだけ。それだけしか望んではいなくて、すばると会うことも、言葉を交わすこともしたくはない。
ある日、すばるの個展で常識外れな行動をする人がいた。此処はすばるの個展なのだから、気にいらないことがあれば見に来なければいいのに。私は初めて誰かにイラついて、あと一秒もすれば彼らに声を掛けていた。
そんな私よりも先に声を掛けたのは、同い年くらいの男性だった。彼がスタッフなのか、それとも偶々居合わせただけのファンの方なのか。それは私には分からなかったけれど、割って入った彼の言葉に、私は首を傾げることとなった。
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好きが続くって、奇跡的なことなんだよ。