アルファポリス2024/09/07
あらすじ
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あらすじ(結末まで。ネタバレ有)
順風満帆な人生を送っていた男性、譲原隼人【ゆずはらはやと】は、妻と子供二人、そして今から生まれてくる三人目の子供を待ちながら、幸せに暮らしていた。仕事に問題もなく、家庭は円満、友人にも恵まれていたって普通の人生を送っている。
彼は人間だが、この世界では多数の人間がクローン、もしくはクローンの一部を身体に使用して生きていた。病気やけがでどうしても必要があった時のための、医療行為の一部として許されていたクローンだったが、噂ではそのクローン研究のためにオリジナル、人間の身体が高く売れるといわれているらしい。
「そんなことは自分には関係ない」と思っていた隼人だったが、ある日を境にその意識が覆される。
妻が妊娠中体調不良で実家へ帰ると、友人から遊びの誘いがあり、いざ行ってみるとそこは違法賭博の行われている会場だった。断り切ることが出来ず、そのままそこでゲームを行ったが、その簡単さとリターンの大きさにどんどんのめり込んでいった。最初は抵抗の会った賭け事も、気が付けば大金を稼ぐひとつの手段となっていた。
偶々その会場で出会った女性から、賭博にはまった人間の末路の話を聞き忠告も受けたが、それらしい人達も見るものの辞めることはない。今度はその友人から「特別な会場」の存在を聞き、そこへ行きたいとさえ思うようになっていた。そのためにもう後がない男性を蹴落とし、いざ会場へ入ると、その会場では聞いていたよりもずっと血なまぐさい、人間の生死をかけたゲームを対象とした賭けが行われていた。
そのゲームにすっかりはまり、何度も大きな額の賭けを繰り返した結果、莫大な借金を抱いてしまった隼人。なんとか返そうと試みるも、とても簡単に返せる額ではなくなってしまっていた。
そんな隼人に残された道は、自分を売るか家族を売るかの二択だった。考えた末自分を売るも特別な開錠へ入るためのカギを返却した結果、デジポットで預けたお金を手に入れ、当然のように簡単に抜け出すことはできず、また同じことを繰り返す。そして二度目の借金を隼人に与えたのは、誰でもないこの会場へと誘った友人だった。
クローン体になった友人にとって、オリジナルである隼人は羨ましく妬ましい存在だった。そんな彼を潰したいと願った結果、この会場へ予備、賭博漬けにする方法を思いついた。効果は抜群で、抜け出す余地もあったはずなのに深みへハマった隼人は、その結果、家族をも失うことに。
二度目の借金を返し終わり、新たな一歩を踏み出すにも、先立つものがない。そこでふとした拍子に知った、自分の記憶を売るという話に注目する。記憶はコレクションや追体験用に人気が高く、そこそこの値で取引されていた。自分が違法賭博の誘いを受ける以降の記憶を買い取ってもらう隼人。自分が家族を売ってしまったことも忘れ、誰も戻るはずのない自宅でひとり、ただ待ち続けるのだった。また、そこへ友人の手が伸びていることを知らずに。
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・一部、残酷な表現が含まれます。
・倫理観に問題のある表現があるかもしれません。
擁護、推奨するわけではなく演出上の表現となりますのでご留意ください。
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