あらすじ

夜、入ろうとしたコンビニの自動ドアが開いた瞬間、おれは驚いた。 「ボタンを押してください? 押さないよ!」 一人の男がレジの前で店員に怒鳴り散らしていたのだ。店内には他に誰もおらず、店員は困惑した様子。おれはとりあえず棚の陰から様子を伺うことにした。 「ちょっと買い物するだけで、なんでいちいちボタンを押さなきゃならないんだ!」 「私の年齢は六十五歳だ!」 「大嫌いだ! ボタンも、この国も!」 「馬鹿なルールだよ!」 「なんで、みんなもっと頭を使わないんだ!」 「おかしいよ!」 「国が定めたルール? じゃあ、国から死ねって言われたら死ぬのか!?」 「ロボットかよ、お前たちは!」 ……どうやらレジの確認ボタンを押すことを拒んでいるらしい。まったく、馬鹿なのはあんただ、と言いたくなる。たかが数秒で済むことに、何分かけるつもりなんだ。

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小説を読もう2024/12/02
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